「おい、武そろそろやめてやらないとそいつ死ぬんじゃねぇ?」

私の横から天のささやきが・・・!!

「え?おぁ!?真奈ちゃん!?蒸気でてるよ!??」

中村先輩は碓井先輩から私に視線を戻してすぐに私の頭から手をはなす。

「えぇ!?だ、だいじょうぶ!?」

動かない私の肩をとんとん叩く先輩の声はいつもの声にもどってる。

ほんと・・・小悪魔だよ・・・中村先輩・・・。

私は、体育座りして腕に顔をうずめたまま“大丈夫”の意味をこめて、親指を立ててみせる。

「えっちょっ、ほんと大丈夫!?」

先輩の声が耳の横で聞こえる。

てゆうか中村先輩の吐息が耳にかかってくすぐったいっ!

「真奈ちゃ~ん」

「ふあぁ!くすぐったい~!!」

耐えられなくなった私は顔をあげて中村先輩から離れようと後ろにさがると、隣にいた碓井先輩にぶつかった。

「あっ、ごめんなさいっ!」

私は碓井先輩からはなれる。

「・・・顔、真っ赤だぞ。」

先輩は苦笑しながら私を見つめる。

「しょうがないじゃないですかぁぁ!!中村先輩が・・・」

そこまで言って言葉を止めた。

「俺が?」

先輩は首をかしげながら私をみつめる。