「はっ、すまんな俺は頭脳線なんや」

そう言いながらすでにシュートの体勢に入っている先輩は、軽々とスリーポイントの位置からシュートした。

「・・・すご・・・」

あっけにとられた私は今、間抜けな顔だろう。

「ナイッシュー!麗!」

中村先輩と岸谷先輩はハイタッチをして笑い合ってる。

・・・かっこいい・・・。

あんな美系が二人で笑い合ってる所とか見せられたらそりゃ、みんな惚れるよね・・・

ポケ~としてる私に気付いた岸谷先輩は、

「どや!これが俺の実力や!」

そう言いながら先輩は優しくにこっと笑う。

「かっこよかったですよ~!!」

そういうと岸谷先輩はびくっりしているように目を見開く。

「うわ~!!ずる~い!!おれも!!真奈ちゃん!!俺のも見てて!!」

そう言うのは中村先輩で手をブンブン振りながらアピールしてる。

みんながよそ見をしていたせいで相手側のチームにボールをとられてシュートの体勢に入ってる。

中村先輩はもうあきらめるような状態なのに走り出す。

相手がボールをゴールに向かって投げてもう少しで入りそうになったところで、中村先輩は信じられないくらいの跳躍をしてボールを片手ではじいて両手で掴んで着地する。

今の先輩の顔にはいつものふざけた感じの表情は見られなくて凄く真剣でそれでいて心から楽しんでいるような・・・。

着地してからがまたすごかった。

ボールを奪い返そうと向かってくる相手をするするとかわしていく。

まだ少し遠い場所からさっきよりもはるかに凄い跳躍をみせてそしてそのままダンクシュートを決める。

ぅわぁ・・・

すご~い・・・