そのまま、体育館に入ると、みんなの視線が・・・

「・・・?どうしたんや?みんな・・・」

先輩はなんで自分たちがこんなに見られているのか気付いてないのか首をかしげる。

「なんで手ぇつないでんの~!!!」

涙目になりながら駆け寄ってきたのは中村先輩。

「え?手?・・・おぉ、」

先輩は自分の手を見て私の手をぱっと放す。

「なんで手ぇつないでんだよぉ!!」

中村先輩は岸谷先輩を睨んでる。

「え、これつないでるっていうよりも掴んでるっていわんか?」

・・・確かに・・・

私はただ掴まれて連れてこられたの方が言い方は正しい。

「う・・・」

先輩は返す言葉がないのか涙目で岸谷先輩を見上げているだけになった。

「お前、ただでさえ目立つんだから女連れてる所なんか見られたら・・・」

はぁ~とため息を吐きながら現れたのは碓井先輩。

「え~、これくらいなら大丈夫やない?」

そう言いながら首をかしげる岸谷先輩。

「あ、てゆうか拓未~試合やろう~。」

岸谷先輩の突然の提案に碓井先輩はめんどくさそうな顔をしながら、

「お前・・・体は大丈夫なのかよ・・・」

「大丈夫!このまま西野サンになめられる方がいやや!」

「えぇ!?別にばかにしたとかじゃなくて!!」

私は必死に訂正してるけどすでにやる気の岸谷先輩には聞こえていないようだ。

「さぁ~!!俺とやりたい奴はこっちに来てぇ~!」

・・・