私は男の人が差し出した氷のうを受け取ってたんこぶに押し当てた。

「・・・」

・・・・沈黙。

ななな、何か話題・・・。

「・・・入学生・・・だよな。」

「は、はぃぃ?」

「「・・・・」」

いきなり質問されたから思わず声が裏返った・・・。

「・・・入学生だよな?」

男の人は少し呆れたような顔をしながら再度質問してきた。

「あ、はいっ!・・・なんでわかったんですか?」

「ここの学校は学年ごとにリボン、ネクタイの色が違うんだよ。」

男の人は暑いのか服をパタパタさせながら質問に答える。

その仕草にも男の人の色気が漂う。

「悪かったな、ボール当てちまって。」

男の人は頬を人差し指で掻きながら視線をそらせた。

「いえいえ!わざとやったわけじゃないですし・・・」

そういえば・・・ここの学校のバスケ部って強いって有名だったな。

「バスケ部さんですよね?」

「ん?・・・おぉ」

「強いんですか?」

言った後にハッとした。

これは失礼なんじゃっ!!

「・・・・あぁ?」

少し考えたそぶりを見せたけどすぐに意味が理解出来たらしくさっきよりはるかに低い声

で眉間にしわを寄せた。

「い、いやや!!ちっちがっ!!」

私は両手を顔の前でブンブン振るけどすでに遅い。

「どうゆう意味だ?」

男の人はズイッと一歩私に近づいて明らかにさっきまでとは違う態度で私を威嚇している

「う・・・うぅ・・・」

その男の人に気に蹴落されて何もしゃべれなくなった。

「お「たっくみ~!!」

男の人が何かしゃべりかけたがとてもノー天気な声でさえぎられた。

男の人は声のしたほうを睨みつけた。

「あり?どしたのその子?」

私も声のしたほうを向くとそこには‘かわいい,という言葉が似合う男の人が立っていた

髪の毛は少し癖っ毛で目はぱっちりした目私と同い年もしくはそれより下じゃないかと

思われる男の人が立っていた。

癖っ毛の人は私と不機嫌な男の人の顔を見比べている。

「その子・・・誰?」