そう言って私は先輩にニコッリ笑ってはしゃぐ。

「よかったよかった。んじゃ、もうちょっと説明するよ。」

先輩はそう言って私にチョイチョイっと手招きする。

それから説明されたのは点数表の作り方とか、お茶やジュースを用意する場所と、後は洗濯機の場所とかそんなことだった。

「うん、今のところはこんなところかな。」

ふぅっと一息つく先輩。

「ありがとうございます。」

「ううん、俺部長やしね、当然っ」

・・・

「え!?部長だったんですか!??」

「・・・うん」

見えない・・・先輩は凄い華奢な方でぶつかったりしたらほんと折れちゃいそうで・・

「俺が部長なんてみえない~的なことを思ったやろ。」

先輩は私の心が読めているかと思った。

「っえっ!?・・・お、思っテないですよ!!」

ウソをつくのがへたくそな私はあわあわしながら声が裏返った。

「思ったんやな・・・」

苦笑しながら先輩はハハハと笑う。

「あ・・・ぅ・・・ごめんなさい・・・」

私がうつ向くと先輩は私の頭を撫でながら、

「いや、別にええよ。実際俺そんなに体強ないんや。」

「えっ・・・そうなんですか?」

そういうと先輩は、

「そうそ、俺がこの部活に入ったのは拓未にどうしてもって頼まれたから。」

「は~・・・そうなんですか。」

「うん、あ、でも俺かてちゃんとがんばりよるんやで?」

そう言いながら先輩は何か思い出したかのように、

「そや、もう体育館かえるから、俺の実力を見てもらうで。」

自信ありげに笑うと私の手首を掴んで歩き出す。

「え・・・」

私は先輩につれてかれる。