「えぇっ!?」

私は駆け足で岸谷先輩に駆け寄って顔を覗き込む。

「ん?」

先輩はいつもの顔に戻っていた。

「あぁ、そうや、西野サンの着替える場所はあそこね。」

そう言って先輩が指差した先は全面コンクリートの明らかに部室棟って感じのところ。

「あっ、はいっ」

「着替えておいで、それからマネージャーの仕事教えたげる。」

「わかりました。」

私はコクンッと頷いて急いで着替えに行った。

私は急いで着替えて体育館の方に行こうとすると・・・

「まなちゃ~ん!」

そう言って手を振っているのはあの可愛い先輩。

・・・そう言えばこの先輩の名前もしらないや・・・。

「先輩ー」

私は可愛い先輩に走って近づくと、

「先輩の名前って何ですか?」

気になったことがそのまま声に出てしまい唐突な質問になってしまった。

「・・・ぷっ、直球だねぇ。」

そう言いながら先輩はけらけら笑う。

「俺の名前は、中村武(たける)だよっよろしくね!」

そう言って二カッと笑う中村先輩。

「よろしくお願いします!」

そういうと先輩は少しむっとして、

「敬語やめない?」

「はい?」

「何か壁つくられてるみたいでいやだ~。」

「えっと・・・これは別に壁とかじゃなくて・・・」

私があせあせしていると・・・