そんなこと考えてると、岸谷先輩が口を開いて、

「合計３５０点以上ね。」

主語のない話をしてくる。

・・・主語なしでは何が言いたいのかわかんないよ。

「テストの五教科合計点数が３５０点以上じゃないと合宿いけないんだって。」

進藤君がわかりやすく解説してくれる。

「えっ！？」

てゆうか！！

全部７０点以上取らないといけないの！？？

・・・自信が無くなってきた・・・

「一緒に合宿行こうねっ！」

自信喪失しているときに中村先輩は期待に満ちた笑顔を私に向けてくる。

う゛・・・・

私はとりあえずひきつった笑顔を向けてはおいた・・・

そのあと、先輩たちと離れて自分たちの教室に向かった。

「・・・ぅわぁ～ん！どうしよぉ！進藤君！！」

教室に向かっている途中、パニックになりながら進藤君を見上げてると、進藤君は呆れたような顔をしながら、

「大丈夫だよ。昨日あんなに頑張ったんだから。」

「でもでも！これでもし行けなかったら先輩たちになんて言えばっ・・・」

頭を抱えて唸ってたら頭の上に暖かい物が乗っかる。