ベットから飛び降りてアセアセしてると、

「顧問には・・・話した、から・・・大丈夫・・・」

中村先輩の後ろからポツリポツリと声がする。

・・・と思ったら、中村先輩の後ろで眉間にしわを寄せて目を擦ってる岸谷先輩が見える。

そっか、寝起き悪いって言ってたね・・・

「真奈ちゃんも着替えてリビングに降りといで。俺ら先に下に行ってるから」

中村先輩はそう言うと碓井先輩と岸谷先輩の背中を押して部屋から出てってしまった。

「急ごっ!」

私も急いで着替えて、髪の毛をちゃんとといてから降りると、

「あら、おはよう。」

奥様がキッチンでお皿洗いしながら優しく微笑んでくれる。

「おはようございますっ」

私も挨拶すると、

「そこに、朝ごはんあるからね。」

そう言って泡だらけの手で机の上を指差す。

机の上には、卵焼き、鮭の塩焼き、みそ汁、ご飯といった和食達が勢ぞろいしてる。

朝はパン派の私には何だか新鮮だった。

すでに机の前には碓井先輩と岸谷先輩と中村先輩が座ってて、

「おはよぉ、西野サン。」

まだ眠そうだけどさっきよりは目の覚めたらしい岸谷先輩が片手をあげながら爽やかな笑顔を振りまいてる。