「あぁ。」

私はベッドに上ると今にも電気を消しそうな碓井先輩に、

「あのっ!」

焦って声をかけると碓井先輩はピタッと動きを止めて

「なんだ。」

「あの・・・豆電球はつけてくれませんかね・・・」

もじもじしながらそう言うと碓井先輩はわかったって言ってちゃんと豆電球はつけてくれた。

「ははっ、真奈ちゃんかわぁ~い。」

中村先輩はそう言ってすぐに寝息を立て始めた。

私も布団の中に潜り込むと碓井先輩の匂いがした。

・・・すごく、落ち着く・・・

私は疲れてたのもあってすぐに意識を手放した。

ーーーーーー・・・

「おい、いい加減起きろ。」

突然私の耳元でささやかれた声に目を開けると碓井先輩のドアップ顔。

「きゃあっ!なんでここに!」

私はバッと起き上がってわなわなと碓井先輩を指差す。

「ここ、誰ん家だと思ってんだ。」

碓井先輩は私から顔を離すと呆れた顔で溜息をついてる。

・・・そうだった・・・

ハッとした私はハハハ~っと笑いながら適当に話を流してると、

「おっはよぉ!真奈ちゃんっ!」

ピョコッと出てきた中村先輩はニコッと笑ってて、もう制服に着替えてる。

「おはようございます」

私も挨拶しながら自分の携帯を手に取る。

7時30分!??

「えっ!??もう朝練始まってるじゃないですか!」