「えっ、あっ、はいっ」

ちょっとまだ心配なんだけど・・・

「大丈夫だ。お前なら。」

碓井先輩は私の心が読めてるかのようにそう答えてくれる。

「・・・はいっ」

私がニコッと笑うと碓井先輩は立ち上がって部屋から出てったけどすぐに帰ってきて、

「西野はベッド使え。」

そう言って引きずって来たのは何人分かの敷布団と毛布。

それを碓井先輩は手際よく広げて寝床をつくると中村先輩がそこにダイブして手足をバタバタさせて遊びだした。

「進藤は着替えるか?」

碓井先輩はそう言って進藤君を指差す。

「いや、これでいいですよ。」

進藤君はそう言うと敷布団の上に座る。

碓井先輩はハアッと溜息をついて寝てる岸谷先輩の方に歩いて行った。

碓井先輩は岸谷先輩の座ってる横に布団を敷くと、岸谷先輩の肩を少し押す。

すると岸谷先輩はフラフラとしてから布団の上にボフッと倒れてまた寝息をたてはじめた。

それを見た碓井先輩はホッと息をついてから私に視線を戻す。

「ベッド行け。」

そう言って電気のスイッチに手をかける。

「えっ、でもっ・・・」

「さすがに男と雑魚寝は嫌だろう。」

・・・・

「ありがたく使わせていただきます・・・」