「あぁ、悪ぃ。起こしたか。」

どうやら碓井先輩が中村先輩にあたって起きちゃったみたいだ。

「・・・今、何時?」

中村先輩はぼさぼさの頭をガシガシ掻きながら、まだ開ききってない目で碓井先輩を見てる。

「もうすぐで3時だ。」

碓井先輩は自分の携帯を見ながらそう答えると中村先輩はパチクリと目を開かせて、

「え、そんなに寝てた?」

すっとぼけた声を出しながら目をごしごし擦る。

「気持ち良さそうに寝てましたよ。」

私がそう言うと中村先輩は少しうつむいて、

「ごめんね~真奈ちゃん。一緒に起きてるつもりだったんだけど・・・」

「いいえっ!中村先輩は全然悪くないですよ!」

申し訳なさそうに言うから私は両手をブンブン横に振ってると、

「ん~、ありがとぉ。」

ニヘッと笑った中村先輩はとってもかわいくて私は思わず顔が少し熱くなった。

っと、勉強に集中しなくちゃっ!

そう思ってまたノートに目を向けようとした時、

「もういい。」

碓井先輩がそう言ってジュースを飲み干す。

「もう寝ろ。明日がもたねぇぞ。」