拓未 side

・・・暇。

ていうか、そろそろ、眠い。

くそ・・・勝手に寝やがって。

俺はスヤスヤ眠ってる武を軽く睨んでイライラしてると、

西野が突然ノートを机の上に置いて立ち上がる。

俺は西野を見上げると西野は携帯を俺に見せながら、

「すいません。」

そう言って急いで部屋から出てってしまった。

あぁ、電話か。

・・・しかし、この時間に電話なんて・・・

俺は少し不思議に思ったがとりあえず何も言わずに黙ってると、

「そんなに、西野と合宿行きたかったんですか?」

「あぁ?」

進藤のその言葉に俺は不機嫌丸出しの声を出してしまった。

「あれ、行きたくなかったんですか?」

進藤はそう言って首をかしげる。

その行動はなんだか馬鹿にされてるみたいだった。

「別に。勉強しろ。」

俺は顔を横に逸らすと進藤はフッと笑って、

「正直じゃないですね。」

そう一言言うとまたペンが走る音がする。

俺は何か飲み物を取ってこようと立ち上がって部屋を出る。