今から、寝てもお兄ちゃんそんなに寝れないなぁ・・・

これ毎日続いてるんだもんなぁ~。お兄ちゃんもすごいよ・・・

今回の合宿も、お兄ちゃんは喜んで許してくれた。

自分もまだ若いし、遊びたいのに・・・いやな顔一つせずに許してくれた。

・・・

「西野?」

「はへっ?」

いつの間にかボ~っとしていた私に声をかけたのは部屋から出てきた碓井先輩。

「あっ、すいません。勉強しますっ!」

怒られると思った私は急いで部屋に戻ろうとすると、

グイッ

腕をひかれて振り返ると碓井先輩が眉間にしわを寄せて私を見つめる。

そのまっすぐな瞳に私は思わず顔を伏せる。

なっ、なんでこんなに見られてるの~!