「眠いなら寝ちゃえばいいのに。明日テストだし。」

すると、進藤君はシャーペンを握りなおして、

「俺、今回上位取りたいから。」

・・・なんだか、進藤君らしくないことを言ってる。

「上位取りたいの?」

「うん。」

「え?なんで?」

なんでもなにも良い成績残したいからに決まってるけど、進藤君は正直そんなの気にしない人だと思ってたんだけど・・・

「・・・髪が、この色だから。」

進藤君はムスッとした顔でフゥッて溜息ついてる。

髪の色?

金髪の事?

「髪の毛がなんか関係あるの?」

「教師たちには評判あんま良くないんだよ。地毛だけど金髪だから。だから、成績で見返してやろうかと思って。」

そう言って教材をペラッとめくる。

なるほど、進藤君らしい理由だ。

確かに、進藤君の評判は良くない。変な噂流してる教師だっている。

進藤君はそれを見返したいと。

納得!