それに、着替えがないし・・・また制服着るの嫌だし・・・

「いえ、続けます。」

そうは言ったものの瞼が重い・・・

「眠いんだろうが。入ってこい。」

「や、でも、着替えもないですし・・・」

そう言うと碓井先輩は『あ~』と言いながら考えるように顎に手をそえる。

やっぱり考えてなかったんだ・・・

すると碓井先輩はスクッと立ち上がってクローゼットの方へ歩いて行って扉をあけると中身をゴソゴソとあさりだす。

私はその行動をボ~と見ていると突然碓井先輩が振り返って、

「ホレ。」

そう言って何かを投げ渡される。

「わっ、」

それを慌てて受けとる。

「それ着ろ。」

渡されたものを確認すると・・・・服?

「え、いいんですか?」

「ん。」

そう言うと教科書を手にとってペラペラとめくりだしてしまった。

「じゃあ、お借りします。」

「ん。」

そのまま、部屋を出て階段おりたはいいけど・・・どこがお風呂場だろう・・・?