弟君は岸谷先輩に後ろから抱きつきながらキャッキャッ言ってる。

「あ～・・・もう・・・」

岸谷先輩は頭をガシガシ掻いてる。

「あ、西野サン、パス。」

岸谷先輩はそう言って私に弟君を投げる。

「えっ！？ちょっ、」

投げられた弟君は少し飛んでこちらに来る。

ちょっと、まっ！！

いきなり投げられて受けとる準備ができてなかった私は、

「ひゃあっ！！」

弟君と一緒に倒れこんでしまった・・・

「いっ、たぁ～・・・あっ！だっ、大丈夫！！？」

頭を思いっきり打った私は頭をさすりながら私の上に乗っかってる弟君を心配すると、

「あはははは！！」

お腹を抱えて笑いだした弟君は私のお腹の上で軽くピョンピョンとび跳ねるから私は、

「ちょっ、くるしっ・・・」

どうにかして弟君を止めようとした時、

「こらっ！このクソガキ！」

その声がした途端私のお腹の上は軽くなる。