「大丈夫ですか?」

岸谷先輩はもともと体が弱いし、少し心配になってそう声をかけると岸谷先輩は、

「ん、大丈夫。」

二へラっと笑う岸谷先輩・・・

あ、岸谷先輩も私服だ。

岸谷先輩はカッターシャツにダメージジーンズというこれまたシンプルな格好だ。

・・・ってゆうか、岸谷先輩、細っ!

いつもは制服で体のラインが見えにくいけど今日の私服は体のラインがわかりやすい。

太ももなんかほぼ骨なんじゃないかって思うほど細い。

「・・・ずるい・・・」

私はそんな岸谷先輩を羨ましく思いながらボソッと呟くと、岸谷先輩は首をかしげる。

「じゃ、やろっか。」

首をかしげたまま岸谷先輩は私を見つめる。

「あっ、はい・・・」

私は急いで机の前に座ると碓井先輩が机の上に紙の束を置く。

「過去問。とりあえずやってみろ。」

そう言いながら碓井先輩は顎で紙の束をさす。

「・・・はい・・・」

私は一息ついてからその紙に向かい合う。

それをみた碓井先輩は部屋から出てってしまった。

でも、とりあえずテストを頑張って解いていく。