「えっと、いつ連絡入るかわかんないし・・・どっかで時間つぶそっか?」

そう提案すると進藤君は、

「どこに行く?」

そう質問してくるから私は全部決めるのがなんだか悪いような気がして、

「進藤君どこか行きたいところないの?」

逆にそう質問すると、

「ない。」

きっぱりとそう言われた。

「・・・」

どうすればいいのだろう。

私はどうすればいいのだろうか。

誰に聞けばいいのかわからない質問をしながら黙りこくってるけど進藤君は忠犬のようにジッと私を見つめたまま動かない。

「じゃあ、下手に動けないしここにいよっか?」

そう提案すると進藤君はコクンッと頷く。

「なんか飲みもん買いに行く。」

喉乾いたって言いながら教室のドアに手をかける。

「あ、ついてきて。」

進藤君は一旦振り返ってそう言う・・・

「寂しいの?」

ちょっと意地悪なことを言ってみると、

「さっきのメール、見てなかったの?」

逆に馬鹿にされたように言われて、

「みっ、見てたよ!ちょっと忘れてたけど!」

急いで立ち上がって進藤君のあとについて行くとフッと笑った進藤君は満足そうな顔をして歩き出す。