「DVD借りるの忘れた・・・」

「あ、」

私たちはそう言って目を合わせると、

「「ぷっ・・・」」

一緒に吹き出して大笑いした。

さっきまでの雰囲気が嘘みたいだった。

「ははは・・・で、どうする?借りに行く・・・?」

「いや・・・いいよ。テレビ見よう・・・?」

二人でヒ~ヒ~言いながら話しているとお兄ちゃんは『わかった』っていいながら立ち上がる。

それから数分後にお兄ちゃんはお皿にいろんなお菓子を乗せて来て、布団も持ってきて一緒に布団に転がってお菓子を食べながらドロドロの昼ドラを見た。

ドロドロの昼ドらを見ながらこの人は絶対悪女だとかこの人はほんとは良い人そうとかくだらない話をした。

それから十年ぶりくらいのお兄ちゃんとお昼寝をした・・・