先輩はにこっと笑いながら私たちの顔を見合わせる。

そんな先輩を見て進藤君は不審に思ったのかまた私の前に立って私を隠す。

その行動を見た先輩は、

「大丈夫だよぉ!俺と真奈ちゃんは面識あるから!」

ね~!っと言いながら私の顔をのぞく。

「そうなのか?」

進藤君は少し気が抜けた顔をしながら体を横にずらして私と先輩が話しやすいようにしてくれる。

「うん。」

私は先輩の名前もよく知らないけどとりあえず面識はあるから首を縦に振った。

「あ・・・西野?」

「おぉ、西野サンやんっ」

可愛い先輩の後ろから現れたのは碓井先輩とイケ面の先輩。

「あ~・・・そうか一年は2時間か・・・」

そう言いながらクァ~と欠伸する碓井先輩。

「そ・・・そういう先輩方はもしや・・・さぼ「違う」

私の言葉を遮ってきっぱり言い切る碓井先輩。

「俺らは3時間やったんやよ。」

イケ面の先輩は私にわかりやすく優しく教えてくれる。

「なるほど・・・」

私はほぉ~と息を吐きながらコクコク頷く。

「それよりな・・・・」

イケ面の先輩は私と進藤君の顔を交互に見ながら、

「邪魔した?」

そう言いながら少し困ったような笑顔を向ける。

「へ?何で邪魔なんですか?」

私は質問の意味がわからず首をかしげる。