わ・・・

さっきは滲んでよく見えなかったおとこの人の顔・・・。

目が凄く大きくて鼻の筋がとても整っていて・・・・とても、かっこいい・・・。

私は思わず見惚れてしまった。

自分の顔をじっと見られているのが不快なのか、

「なんだよ。」

少し眉間にしわを寄せながら私を見つめる。

「い、いえっ!」

私はパッと顔を横にそむける。

「?」

私のその行動がよくわからないのかさらに眉間にしわを寄せながら再び歩き出す。

私は男の人に引っ張られる状態で保健室に連れてかれる。

ガララッ

「・・・・いねぇか。」

男の人は周りを見回しながら先生がいるか確認している。

「あ、あのっ、私大丈夫ですからっ!」

痛みもだいぶひいたし。大したこと無さそうだし。なんか迷惑かけちゃうし。

「・・・大丈夫じゃねぇだろ。」

そう言いながら男の人は私の頭をまたなでる。

少しドキッとしていると、

「すげぇたんこぶだぜ・・・」

・・・!?

「え!?たんこぶ!?」

思わず私は頭をおさえる。

「っ!」

強く押しすぎて鈍い痛みが走る。

「っはぁ~・・・」

男の人はため息をつきながら私の手を引っ張って無理やりソファに座らされた。

「おとなしくしてろよ。」

そう言いながら男の人は冷蔵庫の中を勝手にいじりだす。

もういちどたんこぶを優しく触ってみる。

!!!

「え!?こんなに!??」

あまりのたんこぶの大きさに声をあげてしまった。

そんな声に少しびっくりしたのか大きな目をさらに大きくしてこちらをみている。

「あ・・・ぅ」

少し恥ずかしくなって私はうつむいた。

「大丈夫か?」

男の人は片手に氷のうを持って近づいてきた。

「すいません・・・。」