お父さんお母さん。元気ですか?私は元気です。お兄ちゃんはいっつも楽しくて優しいです!でも・・・たまにここでお母さんとお父さんがいたらな~・・・みたいな・・・やっぱり・・・寂しいよ・・・。

私は泣きそうになってうつむくとお兄ちゃんはそんな私を見て、

「真奈?」

首をかしげながら私を覗き込む。

「なっ、なんでもないっ!」

私は泣いているのをバレないように顔をそむける。

だって私が泣いてるのなんか見せたらお兄ちゃんは苦しんでしまう。

お兄ちゃんだって悲しいのに・・・

「ふっ、バレバレだよ?」

お兄ちゃんはクスクス笑いながらまたお墓に向かって手を合わせる。

「母さん、父さん。俺たちは元気にやってます!母さんたちも元気でね!そうそう!真奈がね、部活に入ったんだよ。すっごい楽しそうなんだ。俺はそんな真奈を見てて嬉しいです!」

声に出しながらそう言うお兄ちゃんに顔を向けると今度は意地悪な顔をしながら、

「でも、見ての通り相変わらず泣き虫は変わりません!」

「もっ、もうっ!お兄ちゃん!」

私は涙を手の甲で拭きながらお兄ちゃんをポカポカ叩く。