合掌して箸を手に持つ。

ふと、時計が目に入って・・・

8時12分。

ちょっと寝すぎちゃったな・・・

「もう部活終わってるなぁ~」

「そっか、バスケ部のマネージャーだもんな。楽しい?」

「うんっ、みんな優しい人たちなんだぁ~!」

「うんうんっよかった。変な事されたら真っ先に俺に言うんだよ?」

お兄ちゃんは少し意味深な事を言いながらニッコリ笑ってる。

「大丈夫だよっ、みんな優しい人だもん。」

「そっかぁ~」

そんなほんわかした空気のまま朝ごはんは終わって。

「よっし、そろそろ行こうか。」

お兄ちゃんはスーツに着替えて玄関で私に手招きしてる。

「うんっ、」

私も靴を履いてお兄ちゃんの後について行く。

私たちはそのまま車に乗り込んで、出発した。

お墓までは結構遠いから滅多にお墓参りには行けない。