中村先輩はハハッと笑ってる。

岸谷先輩はフッと鼻で笑って、

「じゃ、やっぱり俺も一緒に帰る。」

岸谷先輩は挙手しながらニッコリ笑ってるけど・・・ちょっと悪魔の笑みだ。

「はぁ?なんで俺が来たのに帰んないの?」

中村先輩はほんとにわかんないって顔をしている。

「俺も心配だから。」

ニッと笑う岸谷先輩は意地悪モード。

で、結局・・・

・・・みんなで帰る羽目に・・・

「えっと・・・ほんと、送ってもらわなくても・・・」

「だめだよ。」

中村先輩はすっぱりと言い張る。

・・・なんか、こういうところお兄ちゃんに似てるなぁ・・・

私は軽く諦め気味にうなだれながら歩いているうちに、

「あ、ここです。」

私は自分の家の前で立ち止まって。

「ほんと、ありがとうございました。」

ペコっと頭を下げてお礼を言うと中村先輩は、ケラケラ笑いながら、

「俺は特に何もしてないけどね~」

「いえっ!そんなこと!」