そこから間違えてた問題をいろいろと教えてくれる。

岸谷先輩の教え方が凄い上手・・・

こんな私でも100点取れるかもっと思うくらいわかりやすい。

「ん、こんなもんかな?じゃあ、もう一回やってみて。」

そう言って差し出したのはさっきやったテスト。

「はい。」

私はそれからもう一度やり直したけど岸谷先輩のおかげでスラスラ解けた。

「出来ましたっ」

「ん、貸して。」

それから少しテストの回答に目を通して、

「はい、よくできました~」

ニッコリ笑ってテスト用紙をトントンっと片付けてる。

「やったぁ~!」

私は一人で万歳してると、

「まだ、一教科だけだからね?」

「う・・・はい・・・」

岸谷先輩からきついお言葉を受けながら私は万歳した手を降ろす。

「とは言っても・・・」

そう言いながら岸谷先輩はポケットから取りだした携帯を開くと、

「こんな時間か・・・」

フ~っと溜息をついている岸谷先輩を見て私も携帯を開く。

この部屋には時計がないから自分の携帯を見るしかなくて・・・