ーーー・・・結局。

「なんで、俺ん家なんだよ。」

はぁっと溜息をつくのは碓井先輩。

「えぇ~、良いじゃん別に。」

勉強会する羽目になってしまった・・・

で、今向かってるのは碓井先輩の家。

「あの・・・碓井先輩・・・」

私はおずおずと声をかけると碓井先輩は目だけで『なんだよ』って聞いてくる。

「お家の人に迷惑じゃないでしょうか・・・いきなり押しかけて・・・」

「大丈夫だろ。むしろ喜んでた。」

「へ?」

私が問い返すと碓井先輩はゲンナリしながら、

「入ればわかる。」

立ち止まって柵に手をかける。