「そう。だけど一つ問題がある。」

そう言ったのは中村先輩ではなく岸谷先輩。

「問題?」

「西野サンは成績良い方?」

「ん?」

突然の質問に私は眉をひそめる。

「成績は良い方?悪い方?」

なぜ今そんな質問をするのかわからない私はそのまま首をかしげると、

「この、合宿は成績が関係してくるんだよ。」

そう教えてくれたのは碓井先輩。

「成績が?」

「うんっ、」

コクコクと頷きながらそう答える中村先輩は凄く楽しそう。

そう聞いた私は少し顔が青ざめていくのがわかる。

「・・・ねぇ、まさか・・・」

その表情をみて中村先輩は少し苦笑い気味になりながら私を見つめる。

「えっと、私この高校に入れたの奇跡だと思うくらい頭良くないです・・・」

「「はぁぁ~・・・」」

すると上から大きな溜息が二つ・・・

岸谷先輩と碓井先輩・・・

中村先輩はあららって苦笑してる。