「じゃあ、今日はちゃんと部活しないと!!」

そう言って西野は笑うが・・・笑えてない・・・

必死に笑ってるつもりなんだろうな。

でも、わかる。顔が引きつっている。

西野はそのままそこから立ち去ってしまった。

「・・・なんか、あるな。」

そう呟いたのは麗。

「やっぱりそう思うか?」

俺は麗にそう聞くと麗は顎に手をそえて静かに頷く。

「なんかあるのかなぁ・・・」

そう言いながらそわそわしている武。

するとすかさず麗は、

「気になるのはわかるが今回のは俺らにはカンケーないことや。余計な口出しはすなよ?」

念押しする麗に武はム~っと口を尖らせてうつむく。そして、小さく、

「わかってるよ・・・そんなこと・・・」

そう呟く武は納得できてないようだがやっぱり自分の口を出すことじゃないのはわかってるらしく大人しく頷いてる。

「まぁ、そんな心配しなくても大丈夫だろ。」

俺は武を落ち着かせるように頭をなでると、武はうつむいたまま

「うん。そうだね。」

柔らかく笑う。

俺も・・・気にはなるが・・・やっぱりこれは俺の問題じゃない。

・・・くそっ・・・