目を回しながら頑張ってる私を中村先輩は赤い顔で見つめてる。

「これは~・・・・」

もう言い訳が見つからない私はうつむくしかなくて・・・

「・・・えっと、ごめん、寝てた・・・」

中村先輩は私が少し不憫だと思ったのかどうにか話を変えてくれる・・・

「で、何してたの?」

わけがなかった!!

むしろ意地悪だった!!

そこは流してくれないの!??え!?何の罰ゲームデス!!?

「へぅぅ・・・」

顔がすっごい熱い・・・私は両手で頬を挟んでうつむきっぱなし。で、黙りっぱなし。

クスッ

「へ、」

私は頭の上から笑い声が聞こえたのを気のせいかと思って顔をあげると、

「へ?」

中村先輩が・・・凄い真剣な顔で私を見つめてて・・・

「ねぇ、なんで??」

パッと笑顔に戻った中村先輩は可愛い笑顔だけど・・・意地悪な笑顔・・・だ・・・

「そ・・・れは・・・」

私は目を泳がせながら後ろに下がると中村先輩はズイッと近づく。

「それは?」

首をかしげながら私の顔を覗き込んでくる。

「そっ、その・・・」

いっ言えない!!見惚れてたなんて

「いっ、言えない・・・っ!!」

私は数センチまで来ていた中村先輩の胸を押して中村先輩を遠ざける。

「ふ~ん・・・」

中村先輩は空をあおぎながら立ち上がって私から離れる。