「ん、おはよぉ~」

ニッコリほほ笑む中村先輩は少し目が垂れてて眠そう。

「お、」

中村先輩は私を上から下までじろじろ見てから、

「今日は早起きだね真奈ちゃん。」

フッと柔らかく笑った中村先輩はいつもの通り可愛い。

「じゃあ、もう行ける?」

「あっ、はいっ、今出ようと思ってたところで・・・ちょっと待ってて下さい!」

私は急いで鞄を取りに行こうと走り出す。

「急がなくてもまだ余裕だよ~」

後ろからかけられた呑気な言葉を背中に受けながらも私は急ぐ。

だって、待たせるわけにはいかないもんっ!!

私は急いで戻ってくると中村先輩は玄関にはいなくて、急いで外に出ると中村先輩は壁にもたれかかってる。

「すいません。行きましょ・・・」

中村先輩に駆け寄ってもうつむいたままピクリとも動かない。

「中村先輩・・・?」

私は中村先輩の顔を覗き込むと、

「あ・・・」

寝てる・・・立ったまま寝てる。