そういうと進藤君は少し肩を揺らす。

「え?あたり?」

「・・・・」

進藤君は顔を隠すように目から下を右手で覆いながらこっちを向く。

その顔は少しだけ赤くて・・・

「髪の毛を・・・」

「え?」

口のところを手で覆ってるからよく聞こえない。

「髪の毛を褒められたのは初めてだったから・・・」

「え!?そんなにきれいなのに!?」

そういうと進藤君はバッとこっちを向いて、

「おまっ、そういうことを大声で・・・・」

だんだん声が小さくなってく、そして顔がどんどん赤くなってく。

・・・か~わいいなぁ・・・

そんなことを思っていると、

キーンコーンカーンコーン・・・

あっ、授業終わった。

今日は1年生は2時間で終わりだからもう帰れる!

「は~い、じゃあ気をつけて帰りなさ~い。」

「さよ~なら~」

先生が教室から出てったとたんに教室中のほとんどの人間が私と進藤君の周りに集まってくる。

おぉぉ!??

何事!?っと思いながら私はみんなを見回す。

「・・・んだよ・・・」

進藤君も圧倒されたのかちょっと引いてる。

「「「いこ~う!!」」」

そういって男子は進藤君を捕まえて引きずってく。

「ほらっ、西野さんも!!」

そう言って女の子は私に手招きする。

「う・・・うん!」

私は急いで席を立ちあがって輪の中に入っていく・・・。