意味がわからない私は眉に皺を寄せてると、

「まっ、詳しい事は帰りながらでもするからっ!靴履いといで。」

そう言って手を振る中村先輩。

仕方なく私は渋々靴に履き替えに行った。

靴に履き替えて2年生の靴箱に近づくとそこから中村先輩が出てきてニコッと笑ってる。

「ん、じゃ、行こっか!」

歩き出して数分くらいしてから中村先輩が口を開く。

「さっきの続きだけどね、」

中村先輩の声に私は顔をあげると中村先輩は前を向いたまま話し続ける。

「あ、これほんとは口止めされてるから拓未や麗には内緒ね?」

唇に人差し指をあてて『シ~』って言ってる中村先輩はとっても可愛い。

写真に撮りたい・・・

そんな変態みたいなことを考えながらコクコク頷くと満足そうに笑ってまた話しだす。

「昨日真奈ちゃんを送った後にね、俺らでどうにかしようってなって、一番危ないのは真奈ちゃんが一人の時だよねって話になって、送り迎えをしようってことになったの。」

「・・・」

そんなことまで考えてくれたんだ・・・私の為なんかに・・・