「やった!ありがとぅ!」

私はそう言いながらはしゃぐ。


すると・・・

「西野西野!」

私の前に座っている男子にチョイチョイッと手招きされる。

「何?」

私は手招きされた男子に近づく。

「進藤・・・オッケーだった?」

男子はそうこそっと耳打ちする。

私は進藤君にばれないように何も言わずコクコクッと頷く。

すると男子は『よしっ!』と言って、

「ありがとな西野!」

そう言って前に向き直りいろんな人に『オッケーだった』サインを出している。

「・・・」

進藤君って男子にも人気ものだなぁ・・・

そう思いながら進藤君の方をちらっとみる、

・・・・わ・・・・

進藤君の金に近い髪の色が太陽の光に当てられてキラキラ輝いている。

きれ~い・・・

頬杖をつきながら外を見てた進藤君だったけど私の視線に気づいたのかこっちに顔をむけて少し不機嫌そうに口を開く。

「・・・なに・・・」

「え?いや、髪の毛きれいだな~って・・・」

そう言ったら進藤君は目を見開いて驚いてる。

「?・・・なんか変なこと言った?」

そういうと進藤君はまた外の方を向いた。

「?」

私は進藤君を覗き込むようにみる・・・と・・・

顔が赤い・・・。

「て・・・れてる?」