「う~ん、キスしてないとなると、大したことないやん。心配して損した。」

岸谷先輩はだるそうな顔をしながら座り込む。

「あっ、西野サン西野サン。」

岸谷先輩はなにか思い出したかのように私に手招きする。

「?」

私は、急いで駆け寄ると岸谷先輩は私に手を伸ばしてそのまま、私を胸の中へ収める。

「!!?」

私は、今日何回目だろうと思うほどの赤面。

「岸谷先輩!?ちょっ!?」

「え?何?」

岸谷先輩はキョトンとしながら私を上から見つめる。

でも、岸谷先輩は明らかに私に意地悪してる・・・

「はなしてください~!!」

「え~?なんで~?」

岸谷先輩は私の反応が面白いのか首を傾げながらさらに意地悪に笑う。

「っっ・・・」

もともとイケ面の岸谷先輩のドアップの顔は意地悪な顔が逆に色っぽくて・・・・

体が固まる。

「はぁ~い、そこまでぇ~!!」