む~・・・

私はキッと進藤君のほうを睨みつける。

それに気付いた進藤君は、

「あれ?違うわけ?」

そう言いながら少し口角をあげる。

「~っ、いじわるっ!」

否定できない私は頬を膨らませて下を向く。

「おい、」

「・・・・」

進藤君のバカァ!みんなの前で言わなくてもいいのに~!

「・・・おい」

「・・・・」

知らないもんねぇ!!知ったこっちゃないもんねぇ!!

私は心の中で悪態ついている。

すると、上からハァッとため息が聞こえた。

「・・・うそだよ。」

進藤君は片手で頭をくしゃくしゃかきながらもう片方の手で私の頭をポンポンッと撫でる。

ふ~んだっ!

優しくしてくれても遅いもん!!

「何したら許してくれんの・・・」

少し呆れたようなそんで困ったような顔をしている。

!!

そうか!

「今日の放課後、一緒にカラオケに来てくれたら許すっ!」

すると進藤君は少し考えるように空をあおいで、で私に視線を戻す。

「カラオケ?」

「うんっ」

「お前と?」

「え?いや、え~と・・・私と、他の子も・・・多分いっぱい・・・」

そういうと進藤君は露骨に嫌な顔をして見せた。

「行かないと許さな~い!」

私はキャッキャッとはしゃぐ。

「ちっ・・・」

舌打ちしながら進藤君はうなだれる。

「しゃあねぇ・・・一緒にいってやるよ・・・」

ため息交じりにそう言う進藤君