「もう、いい。」

進藤君は少し優しい声を出しながら私の肩に顔をうずめる。

「っあ、ちょっ！」

進藤君のふわふわの髪の毛が私の首元をくすぐる。

「進藤君っ！？」

「ごめん、今ちょっと顔見せらんない。」

「えぅ？ちょっと！」

「あと、3分待って。」

進藤君はそのまま喋らなくなってしまった。

「っっっ～・・・」

それから私は3分くすぐったいのをずっと我慢してた・・・

地獄だ・・・

3分たったら進藤君は私を解放してくれて・・・

「急ごう。」

進藤君は、顔を逸らして私の落としたファイルを収めてすぐ自分の荷物の方に歩いて行ってしまった・・・

その時の進藤君の顔が、少し赤かったのは気のせいだったのでしょうか？