「っく・・・だって、友達できるか・・・心配だったんだもん・・・」

私の話を心配そうに聞いていたみんなはみんな顔を見合わせ大笑いし始めた。

「なっ、なんでわらうのぉぉ~!!」

「あはははは!!だって・・・・」

「に、西野さんおもろすぎ!!」

みんなは笑いを止めることなく話す。

「私はしんけんなのにっ!」

不貞腐れた私は、プイッとそっぽを向いて独り言をぶつぶつ・・・

それに気付いた女の子は、

「ごめんごめん、・・・で?行くの?」

女の子は苦笑しながら私に聞く。

「行くっ!行きたい!!」

私はピょンピょンとび跳ねながらはしゃぐ。

それを見た女の子はにっこり笑って、

「じゃあ、今日の放課後ね!!」

それだけ言って自分の席へ戻って行ってしまった。

丁度その時・・・

「は~い、席にすわれぇ~!」

そう声をあげながら入ってきたのは、女の先生。

女の先生はみんなが席に座ったのを確認してから、口を開く。

「はいっ!昨日も話した通りこのクラスの担任になります!石川ですっ」

わぁ・・・

私は高校の先生と言えばごっつい体育会系な先生を想像してたから、何だかうれしくなる。

何だかこれから先、楽しくなりそうっ!!

そしたら、前の席に座っている男子に紙くずを渡された。

「?」

私はそれが手紙ということがわかったので‘私に?,という意味で自分を指差した。

すると、男子はニッと笑いながらコクコクうなずいている。

くしゃくしゃの紙を開くとそこには・・・

『今日さ、進藤君にも来てほしいんだけど・・・西野さん誘ってくれない!?』

・・・・・え・・・・・

私は一時停止してから手紙の主の女の子のほうを向くと、女の子は『お願い!!』と口パクで言いながら両手を顔の前であわせて何度も頭をさげている。

私はハァ~とため息をつきながら渡された紙にこう書いた。

『誘ってはみるけどうまくいくかはわかんないよ!』

そう書いてさっきの男の子に頼んで回してもらった。

その紙を読んだ女の子は満面の笑みで私に口パクで『ありがとう』と言っていた。