コクン

とうなずいたことだけが

俺の肩を伝わってわかった。

やっと舞は俺のもの。

そう思うと嬉しくて嬉しくて

背中にぎこちないけど

手を回してくれている舞のぬくもり

俺の手はすっげー震えてる。

こんなに情けなかったっけ俺って。


そんな事をおもいながら

少し離れると

視線と視線がカチッって音が

聞こえそうなくらいかちあって。

俺らは初めてキスをした。