もしかして間に合わなかったのか?

そう思い睨みつけて今井をみると

おもわぬ人物の登場に驚いたみたいで

すばやく走っていった。

いくじのない奴。


そんな事を思いながら

俺の服の裾を握っている舞の方向を向く。

「大丈夫か?なんもされなかったか?」

そう問いかけると

「だい・・・じょう・・・ぶ・・・」

っていいながら泣きだした舞。