この先アタシにおこることなんて、

この時はまだ知る由もなくて…。


「幸せってさ、
長続きしないって誰かがテレビで言っててね。
何か不安になっちゃって」


「そうか。大丈夫だから。
紗那を1人にしたら直ぐ迷子になるだろが!」


「迷子って…もう」


「紗那ー、寝るぞ」


「はーい♪」


今夜もアタシはヨシの右側に。

この場所は一生アタシの居場所よね?

と、心の中で問いながら、

ヨシの胸に顔を埋め、

深い眠りへと吸い込まれていった。