アタシを抱き締めたまま、 「紗那、今日の別れは良い別れだろ? もう泣いたらダメだ。 一生会えないわけやない。 生きてたら、また必ず会えるからな!」 「うん、わかってるよ。 もう、大丈夫だから」 ヨシの言葉が、 ズンっと胸の奥に響いた。 アタシはヨシの胸の中で{13歳}を振り返りながら、 夢の世界へと引き込まれていった。