次の日学校へ行ったら、今は会いたくない健太郎に会ってしまった。




「おはよう健太郎、今日は登校したんだね。」




「隆太郎に聞いたけど、瑠璃華ってあの蔵持財閥のお嬢様なんだってな。何で櫻田学園に来たんだよ。お嬢様はお嬢様らしくしてればいいだろ。」




「お嬢様らしくって何?私は私だよ。お嬢様になりたくてなったんじゃない。」



「瑠璃華ってバカだろ。誰もお嬢様なんかになれないんだよ。だから大人しくしとけばいいんだよ。」




凄く頭に来るんだけど。




「隆太郎は瑠璃華の事本気ぽくて、諦めないとか言ってるけど、俺たち貧乏人とお嬢様は釣り合わねぇんだよ。」




そんなのおかしい。




そんな言い方健太郎らしくない。




「私にはお嬢様なんか似合わない。普通の家に生まれたかったよ。」




「おまえ本気で言ってんの。」




「健太郎たちがどんな生活をして来たかは知らないよ。私は世間をもっと知りたい。今まで学校とお屋敷だけの行き来で、一人で出掛けることも許されなくて、健太郎には分からないと思うけど悲しくなるんだ。」



健太郎がごめん。と言った