何で俺が執事なんかにならなきゃ行けないんだよ。




どうせお嬢様なんて超我が儘だし、そんな子供の相手なんか出来るか。




中坊相手に本当にバカバカしい。




しかも俺を蔵持家の婿にほしいらしい。




村井の家は俺の上に兄が二人いて、父親の会社を手伝っている。




俺も大学卒業したら親父の会社で働くつもりだった。



何で俺なんだよ。




悪いけど執事の話は無かった事にしてもらおう。




俺は蔵持武瑠を探した。




蔵持武瑠と楽しそうに話している瑠璃華。




瑠璃華が俺に近づき微笑んだ。




「私蔵持瑠璃華です。村井トオルさんパパから執事の話聞きました。これからよろしくね。素敵なお兄さんが出来て嬉しいです。」




瑠璃華が嬉しそうに俺と握手をした。




その眩しい笑顔に、俺は不覚にもドキッとしてしまった。