｢袴田隆太郎、君がお嬢様の彼氏になることを認める訳にはいかない。｣




｢あなたの言ってる意味が分かりません。あなたは蔵持家の使用人なんでしょ。使用人のあなたが口を出す問題ではないと思います。｣




｢君はお嬢様には似合わない。君たちのことは調べさせて貰った。有名な暴走族兄弟のようですね。｣




｢村井もういいから帰りましょう。隆太郎さんごめんさい。｣




｢瑠璃華は今のままでいいのか？こんな男のいいなりで本当にいいのか。｣




｢隆太郎さん私の心配してくれてありがとう。村井は悪い人ではないの。一人ぼっちだった私と一緒にいてくれたのは村井なんだ。｣




｢瑠璃華はこの男が好きなのか？｣




｢隆太郎さんそれは違う、村井は怖いお兄さんって感じなの。うるさくてウザいけど、私にとっては身内みたいなもの。｣




｢瑠璃華はそう思っていても、この男は違うと思うよ。まぁ今日はこの辺で引き下がるとするかな。でも村井さん俺は瑠璃華の事諦めた訳ではないんで。｣





｢君の好きにはさせない。｣



睨み合うのは止めてほしい。