授業が始まっても、健太郎は机にふさり眠ったままだ。




「蔵持、袴田を保健室へ連れて行くように。教室で寝ていられるのは困るからね。」




何で私なんだろ。




たけど健太郎は細身だけど、170cmはあると思う。




寝てる健太郎をどうやって、保健室へ連れて行けと言うの。




仕方ない健太郎を起こすしかないよね。




健太郎に近づくと、健太郎が顔を上げた。




何寝てるんじゃなかったの!




「行くぞ!肩を貸せ。」




仕方なく肩を貸すが、「おまえチビだな。」




何で笑う訳?




誰にも気付かれないまま教室を出て、保健室に向かった。




「瑠璃華このままサボるぞ。」




ちょっと私を道連れにしないでよ。