「お嬢様必ず連絡を下さい。連絡がなくても迎えに来ますからね。」




朝からそんな笑顔を向けないでほしい。




「村井必ず連絡するから心配しないで。」




「珠稀お嬢様を頼みましたよ。」




「はい。」




はぁ、村井は絶対私を信用していないんだね。




珠稀と一緒に教室へ向かった。




教室の中が騒がしい。




あ、袴田健太郎が来てる。



なんか嬉しくて人混みを掻き分けて、袴田健太郎に近づいた。




「袴田健太郎おはよう。」




袴田健太郎が私を睨み付けて、「健太郎だけでいい。瑠璃華のキンキンした声、頭がよけいに痛くなる。」



「頭痛いなら保健室行かなきゃ。」




「バカか瑠璃華は、二日酔いだからいいんだよ。」




「未成年がお酒飲むなんて絶対駄目です。」




「瑠璃華うるさい。話かけるな!」




私が心配してるのに、なんて言い方するの。