仕方ないからバイクに乗った。




健太郎のバイクよりでかい。




「瑠璃華、もっと強く捕まらないと振り落とされるぞ。」




そんなぁ隆太郎さんに密着出来ないよ。




「いいからもっと近づいて腰に腕を回せ。」




うわぁ、密着し過ぎだよ。



何かドキドキする。




「瑠璃華のドキドキが伝わって来る。」




だって男の人にこんなに密着したのは初めてだ。




ドキドキが止まらない。




何処でバイクを止めて貰おうか。




私の家を絶対知られたくない。




「隆太郎さんここで止めて下さい。」




「家の前まで行くから。」




「それは不味いんです。家の親超厳しくて、男の人にしかもバイクで送ってもらったなんて分かったら叱られますから。」




隆太郎は納得して下ろしてくれた。




「ありがとうございました。」




「瑠璃華、健太郎と同じクラスだろ。あいつの事頼むな。健太郎あんなんだからクラスに馴染めなくてさ。」




「私は健太郎と友達になりたいと思っていますから。」