だから瑠璃華を連れて来たくなかったんだよ。




瑠璃華は自分が置かれてる立場関係なく、直ぐに感激する。




相手を悪く思ったりしない、バカがつくほどのお人好し。




ため息をつく俺に隆太郎が言った。





「やっぱ瑠璃華にはトオルさんがお似合いだわ。でもトオルさん俺瑠璃華には本気でしたからね。」




「隆太郎は自分の気持ちに気づくの遅すぎ。俺も瑠璃華ならって思ったぜ。でも相手がトオルさんじゃ、勝ち目ないんで。」




瑠璃華は訳分からず、口を大きくあけたまま。




瑠璃華が鈍くて助かったよ。




「袴田兄弟父親の事は俺が探しだして、何とかするから安心しろ。母親に親孝行して、暴走族は必ず止めろ約束だいいな。困った事があればいつでも相談に来い。」




瑠璃華が俺を見て微笑んだ。




「村井惚れ直したから。」




瑠璃華今ここで言うな恥ずかしいだろうが。