｢隆太郎本当にこれでいいのか、俺たちはトオルのいいなりになるしかないのか。恭太郎は裏切り者だしな。｣




恭太郎は裏切り者なんかじゃない。




親思い、弟たちを大切にするいい奴なんだよ。




｢おまえたちは恭太郎の気持ち考えた事あるのか？恭太郎もういいだろ。本当の事話すぞ。｣




｢恭太郎おまえ何考えてるんだよ。｣




｢健太郎落ち着け、おまえたちの母親はもう長くはない。後父親が残した借金とおまえたちの学費。それをみんな恭太郎一人が抱え込んでいた。｣




そんなに驚くなよ。




｢本当なのか恭太郎？｣




｢あぁ母さんの命は後3ヶ月は持たない、でも俺は手術する事を決めた。手術代はトオルさんにお願いした。父親の借金も俺たちの学費もみんな村井家にお願いした。俺の力じゃどうする事も出来なかった。｣




土下座をする恭太郎。




｢違うよ恭太郎悪いのは俺たちだから、みんな恭太郎に押し付けて、俺たちの方こそごめん。｣




土下座する3人も見て瑠璃華がとんでも無いことを言った。




｢袴田兄弟3人は土下座しあってても素敵だね。｣




瑠璃華に睨む3人。