お金の事は祖父が全部解決してくれた。




恭太郎が俺に何度も頭を下げた。




恭太郎に会った事は祖父だけが知っていたはずなのに、その日親父に呼ばれた。



俺の前に叩きつけられた封筒の中には、俺が恭太郎に会ってる写真と、袴田兄弟を調べた内容が書いてある書類。





不味いと思ったが、何も言い返せない。




【トオルおまえは、袴田兄弟に騙されている。あいつらはろくに学校も行かず、暴走族の仲間に入ってる。しかも3人とも女にだらしない父親とそっくりなんだ。】





ツナギを着てバイクで走り廻ってる写真。




後ろにはバでな格好をした女たちを載せていた。




しかも恭太郎は年上の女と同棲中。




隆太郎は女をホテルに連れ込んでる写真。




健太郎は女教師とキスしてる写真。




ため息が出た。




恭太郎は俺を騙したのか。